法曹同志会

法曹同志会とは

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「法曹同志会」は、大正デモクラシー華やかなりし頃の1920年(大正9年)に創立され、2020年には創立100周年を迎える、東京弁護士会会員による歴史ある団体です。

 法曹同志会という名称は、権威におもねず、老若男女を問わず、「志」のみによって結びつく弁護士仲間の会、という意味で、創立時の若手の意向を汲んで定めたと伝えられています。そして、その後に作られた会則では、会の目的を「本会は、弁護士会の民主的運営、機能の充実及び社会的発言力の強化のために努力すると共に、会員相互の研鑽及び親睦を図ることを目的とする。」(会則第3条)と定めました。
 そして法曹同志会は創立以来、東京弁護士会や日本弁護士連合会に会長・副会長を含む有為の人材を多数輩出するなど、積極的に運営に寄与し、平成の時代に入ってからの司法改革にも積極的に協力してきました。その一方で、会員の研鑽や親睦のためにも多くの活動を行ってきました。
 このような法曹同志会の伝統の神髄は、いつの時代も、経験豊かな会員と、気鋭の若手会員とが、互いに敬意と共感を持って、連帯・協力するところにあります。
 大正デモクラシーの中で産声をあげ、戦前、戦中、戦後という激動のなかをくぐり抜け、そして現在へと連綿と続く法曹同志会のこの美風は、これからも引き継がれ、より磨かれていくことと信じております。

 現在の法曹同志会は約600名を擁する多士済々の組織に育っており、東京弁護士会の中で最大会派とされる「法友会」の中にあって、最も会員数の多い団体となりました。
 それだけに、現在の司法を巡る様々な諸問題に弁護士会が適切に対処するため、法曹同志会に寄せられる期待は大きく、我々はこの期待に真摯に応えていかねばなりません。

 創立100周年を控え、法曹同志会は、次の100年も視野に入れて、大いに将来を語り合いたいと考えています。